新婚生活は甘甘で! 予想外の展開!私、新婚ほやほやのです。 昨日 愛する夫、宍戸 亮と婚約しました! なので!今日から宍戸 として、生きていきます! 妻の日課 その1 『夫を優しく起こす』 「りょーうっ!愛するダーリン!朝だよー、早く起きてっ」 ダブルベッドの上でうつ伏せになって熟睡中の亮を揺する。 軽く揺れる感覚に「うーん」と鬱陶しそうな声が聴こえた。 眉間による皺に苦笑を浮かべながら、さっきよりも強く体を揺する。 「亮、朝だよ?起きないと…ちょうたろ「うわぁ!起きるから!」 違う意味のユスリで亮は起きた。 「はよ…」 「おはよう、亮」 照れた顔を見せないように亮は言う。 そんな彼を見てクスッと笑い、朝ごはん出来てるよ、とキッチンに向かいながら言い、亮の「おう」という声を聴いてもう一度微笑んだ。 妻の日課 その2 『ご飯を食べさせる』 カタン、スクランブルエッグのお皿をテーブルの上に置いたとき、丁度 亮が部屋から顔を出した。 「スクランブルエッグと、トースト…」 「何?何か文句あるの?」 「いや…ねぇけど」 「それじゃ、早く座ってっ」 スクランブルエッグとトーストを見つめる亮を椅子に座るよう促して、コーヒーを注ぐ。 「いただきます」 「え!あ、ちょっと待って!」 食事開始の合図に私は急いで停止の声をかけた。 ったく!少し目をはなすとこうなんだから! 亮も私の声に驚いたらしく、目を見開いてこっちを見ている。 私はコーヒーをこぼさないようにしながら急いで亮の席の隣に座った。 目の前でもよかったんだけど、あえてここは隣で! 亮の手にあるフォークを取り上げて、スクランブルエッグをすくう。 そして一言。 「はい、あーん」 ハートが付くぐらいの猫なで声で言う。 にっこり笑った私の顔を見、フォークの上に乗るスクランブルエッグを見、亮は口を開けてエッグを食べた。 しかも 「…あーん」 なんて小声で言ってたりする。 可愛いっ!誰よりも可愛いわ! そんな感じで悶えてるとき、亮のぶっきらぼうな「おら」っていう声が聴こえた。 ゆっくりと亮の方に視線を向ければ、その手にはスプーンが握られていた。 スプーンの上にはもちろん、スクランブルエッグ。 「ほら、あーん」 「…」 「な、なんだよ。も飯食わねぇといけねぇんだろ…!?」 真っ赤になりながら言う亮を本気で抱きしめたいと思った。 ありがたく「あーん」とスプーンに乗っているエッグをいただく。 嬉しいのか恥ずかしいのか、わからない感情に包まれながら食べた所為でエッグの味なんかわからなかった。 私的には大声で叫びだしたい気分だ。 「りょぉお!可愛いよ!愛してる!」 ていうか、叫んだ。 妻の日課 その3 『夫を優しく送り出す』 萌えのいっぱい詰まった朝食を終え、亮を送り出す時間が来た。 正直、毎朝こんな調子だと私は萌え死にするかもしれない。 こんな事を思いながら玄関に立つ。 まだ私の頬は熱い。 「そんじゃ…行ってくる」 「うん、頑張ってね!」 扉を開けて外に出ようとする亮に声をかけて、目をつぶる。 一瞬の間があき、やっと意味がわかったらしい亮がため息をついて呟いた。 「ったく、しょうがねぇな、は」 近くに暖かい人の顔の気配がするのは、唇に吐息がかかるからだろうか。 だんだんと感じる吐息が強くなっていく。 あともう少し… 「…っ!起きろっつーの!」 ガンと強く机を蹴る音と振動で私は目を開けた。 そこには見慣れた教室とさっきと同じ亮の姿。 まさか 「夢オチーーーーっ!?」 いきなり大声をあげた私を亮は呆れたように見て、溜息をついた。 そして、苦笑しながら私の頭に手を置く。 「おら、部活行くぞ」 「…うん」 夢オチだった事に落ち込みつつ、亮の手の暖かさに微笑む。 もしかしたら、予知夢かも。 そう思いながら、先に行こうとする彼の手に飛びついた。 キミとの未来の可能性。 今は夢オチだって構わないよ。 漸様、22220キリリクありがとうございました! そして遅くなってしまい申し訳ありません…! “ギャグ甘”という事でしたが、どうでしょうか? なって…たら嬉しいなぁ…(願望 漸様のみ、お持ち帰り可能です。 |