普通に演劇で良いじゃないですか!










氷帝祭で大騒ぎっ  −準備編−










誰もが憧れる氷帝学園。・・・そんでなぜか私とは臨時マネに指名されました。

正直、めんどくさいです。でも亮先輩のためなら・・・!

まぁ、私の事は置いといて、氷帝学園文化祭 略して氷帝祭が始まろうとしています。
準備ですけどね!



「・・・今年の氷帝祭は俺様のステ「はいはい。今年は何やりたいですかー?」・・・
「はい?なんですか?泣きボクロ様
「今年は俺様のステージで決「えーっと、私は演劇が良いと思いまーす。てか、それで決定で」・・・おい
「なんなんですか?さっきから。」
「だから、言ってんだろ?今年は俺様の「演劇でOKですねー。じゃ、何にしますか?」・・・わざとか?アーン?」
「わざとって何がですか?俺様ステージの事なら却下ですけど」
「なんだと?」
「却下です。耳悪いんですか?」
「・・・お前、俺様をなんだと思ってる」
・・・・・・・・馬鹿な人、俺様ナル。えっとーこの話は終わりにして皆さん何やりたいですかー?シンデレラ?白雪姫?」
「おい!今、なんか小声で言ったろ!?」
「言ってませんよ、煩いですねー。小姑か



跡部先輩と私の会話に入ってこれないらしい部員たち。
ポカーンと口を半開きにして私たちの会話を聴いている。



本当に跡部先輩って煩いんですけど。
これじゃ案が出ないじゃん。



「小姑じゃねぇ!いいか?今年は俺様のステージで決定だ」
「だから却下ですって。聞き分けのない人ですね・・・」
「こいつらだって俺様の方が良いに決まってる」
「・・・はぁ。そこまで言うなら多数決とりますよ。それで良いですか?」
「あぁいい。結果はわかってるがな」



わかってるはずがない。
私はもう1回溜息をつき多数決をとった。
どちらにも挙げない人が居たのだが、レギュラーが全員挙げてるからいっか。

結果:俺様ステージ1人(跡部だけ)
   演劇 他全員

圧倒的に演劇の勝ち。



「・・・ほら、皆演劇が良いんですよ。」
「・・・っ!?こんなはずじゃない!」
「ほくろ様が何思ったってかわんないんです。そうですよね?侑士先輩」
「・・・俺にふらんといてぇな。言い難いやん、友達やし」



侑士先輩にふると先輩は苦笑して言った。

それって演劇が良いって事じゃん。



「・・・その言い方もどうかと思いますけど。じゃ、わかぴょん」
「・・・・・・なんで俺なんだ」
「下剋上のチャンスよ」
「・・・・・・・・・・・・(こんな下剋上あるか)」
「何?わかぴょんも言えないわけ?じゃ、ジロ先輩」
「えー俺ー?俺、別に跡部のステージでも良いCー」



のんびりと芥川先輩が喋る。

眠ってないのが珍しい。やっぱり文化祭は起きてるのかな?



「ジロ先輩の意見に驚きです。友達思いなんですね。」
「うわっ!酷いなぁ、俺らが友達思いじゃないみたいやん」
「違うんですか?」
「違うって・・・。俺たちは皆景ちゃんの事大好きやで?」
「景ちゃんって呼ぶんじゃねぇ」
「あからさまにブスッて顔しないでくださいよ」
「してねぇ」
「・・・もー」



跡部先輩の拗ね具合には苦笑するしかない。

この声で拗ねられても萌えしかないんですよ!





「しょうがないですねぇ・・・」





溜息を軽くついて跡部先輩を見る。
侑士先輩が「まさか・・!」なんて無駄に切羽詰った声を出してるのを視界に入れながら言った。



「主役にしてあげますから、機嫌直してください」



「主役・・・?」
「そう主役ですよ。一番スポットライトが当たるんですよ!?跡部ステージも夢じゃない!」
「・・・ハーハハッ!俺様に相応しいじゃなねぇか!お前もやっとわかってきたな」
「アリガトウゴザイマス」



自分に浸っている俺ナルを置いて、話を元に戻す。
後ろから奇妙な笑い声が聴こえるけど、聴こえない事にしよう・・・怖いし。




















文化祭編開始。