今日から新しい生活が始まろうとしてるでございまする!
だってさ両親が俺1人残して海外出張 行っちったんだよね〜。
だから、親の親戚っつーか友達の家に居候することになったらしい!
・・・結局、転校するんじゃねーか!!
01.お家に突撃
「あ、透くん、由希くん。・・・と夾くん」
「・・・絶対 今、俺の事忘れてただろ!」
「気のせいだって〜。そんなに怒りっぽいとハゲちゃうぞ!」
「・・・うっ!か 関係ねーだろ!髪の毛「紫呉、用件はなんなの?」」
紫呉と夾のコントにわって入ったのは、プリンセス由希・・・改めプリンス由希。
由希は少し不機嫌そうな顔をしながら、柱に体重をかけた。
「今日、客人。というか、何というか・・・」
「何なの?早くしてよ」
「はっきり言うと、家族が1人増えっちゃったり?」
「・・・・・・は?」
ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!
由希の声を掻き消すように玄関のチャイムが鳴り響いた。
「・・・誰でしょうか?」
「来たみたいだね〜」
透は客人を迎えようと玄関に向かう。
透が玄関に向かっている間、は中々出てこない家の住人にいらついていた。
「居ないのかよ!居るんだったら早く出ろての!!」
「ねぇ、もしかして増えるのって兄さんじゃないよね・・・?」
「あーやじゃないよ〜。だってあーやには家があるじゃないか〜。由希くんたらお・ば・か・さん!」
「・・・死にたいの?」
「・・・・・・いーえ。」
ドンドンドンドンドンドンドン!!
透はまだ玄関についてないらしく、が壊れそうなほど扉を叩いた。
耐え切れなくなったからってそんなに叩かなくても
紫呉もさすがに家の崩壊の危機感を感じたのかスッと立ち上がって玄関に向かった。
・・・と言うのは表向きで実は由希が怖くて逃げたかっただけだったり。
「居留守なんて使うんじゃねー!家に居るのは分かってんだよ!さっさと出てこーい!!」
いらつき度MAX!
ついには叫びだした。
ご近所迷惑ですって・・・!
「・・・チッ。ホントに居ねーのか。」
数分間 扉を叩き続けても出てこないのを見て、やっと諦めたらしい。
ははぁー、と溜息をついてその場に座り込んだ。
「寒い。」
小さく呟く。
確かに春だと言ってもまだ肌寒い。
しかも風もふいてるから、冷たい風があたって余計寒い。
「・・・俺ココで死んじゃうのかな」
いや、それはありえないと思うよ
家の前で凍え死んだ人聴いたことないしね!
つか今、春だからそこまで寒くないっしょ?
「うわーん!俺はココで死ぬんだーーー!!」
叫んじゃいけません!!
何度言ったら分かるのさ!!
只今の時刻、午後6時。
天気は星が見えるほどの晴天。
風は・・・ちょっと強い。
家の住人はまだ現れず。遅いよ!!
・・・は家に入ることが出来るのでしょうか?
→
第1話。
はまだお家に入れません。