なんか、前回はシリアスムード漂ってたけど、今回からはくん復活するから!
心配かけちゃった、子猫ちゃんたち(誰だよ)安心しろよな!










21.期末テストであの人登場!?










今日の天気は快晴、まるで学生たちの苦悩を嘲笑うかのよう・・・。
ホントにきついねっ!






「あーーーーーああーーーーー!!」






「・・・どうしたんだよ」



隣の席に座っていた夾がに訊く。
は机にうつ伏せながら、ブツブツと何かを言い出した。

その姿はまるで死人のよう・・・怖いなー。



「・・・テストって、テストって・・・。」

「お、おい。本気で大丈夫か?」





「テストって・・・!!つか、人生ってナンデ「煩い、。問題配るから静かにしろ。」・・・ハイ」





問題用紙を1番前の人に渡しながら繭が冷たく言い放った。
あと少し声が大きかったら絶対、チョーク投げられてたね。
冷たい繭の態度が怖かったのか、は大人しくシャーペンを転がし始める。
いじけているようなその姿は周りの女子にとっての萌えだったがそんな事知る事なく問題を待った。
数人の女子が失神しそうになるのを我慢しているとき運良く始業のチャイムが鳴った。
「よし、始め」と繭の声がかかると同時にカリカリとシャーペンを走らせる音が響く。



「x=56?ん・・・待てよ。なんでこんな数字になんだ?じゃ、D?」



ブツブツと隣の夾にしか聴こえないくらいの大きさでが呟く。



それにしても・・・なんで56からDになるんだよ!
明らかに可笑しいだろ!?











そんなこんなでの苦悩の1日は終了した。
早いとかそんな事は言っちゃいけません。



「・・・終わ、った・・・」



もはや燃え尽きたと言っても良いような顔をしているに透は微笑みかけた。
近くではうおちゃんとはなちゃんが由希に答えを訊いている。
その答えがの答えと合っているかは言わないでおきましょう。



「アハ、あははははははは。・・・はぁ」

「大丈夫ですか?・・・さん」
「大丈夫・・・じゃない。もう駄目・・・」
「えっ!?」



「駄目なのはいつもの事だろ」



死にそうなに冷静な夾の一言。





なんだとぉぉぉお!?いい度胸だ、表に出ろや!」





「何、いきなりキレてんだよっ!?」


「うっせぇぇぇえ!キレたいからキレてんだ「。ちょっと来い」・・・繭ちゃん、よくもまた遮っ「早く来い」・・・ハイ」



扉のところから顔を出しての発言を2度も遮った繭。

・・・貴女はある意味最強かもしれません。

繭の言葉に逆らえないと体で感じたは何も言わず言われるがまま繭の方に向かった。



「繭ちゃん、何?」






「・・・これはお前の落とし物か?」






「え?」とわけもわからず繭の後ろを見ると誰かが居る。
スラリと腰まで伸びた銀髪。由希を大人っぽくしたような顔。
廊下を歩く生徒たちが見惚れてしまうほどの顔の良さ。
そしてもう1人は見慣れた顔で、漆黒の黒髪を持つ、和服姿の人だった。



「うっわ、綾女さんと紫呉さん、どうしたの?」
「僕はに逢いに来たのだよ!!」
「僕は、あーやの付き添いで」
「へぇー・・・、だから繭ちゃん機嫌悪いんだ」
「違うよ、くん。繭はね、僕らの事が好きでたまらないんだよ。ほら、嫌い嫌いも好きのうちってや「黙れ」
「ホントだねー。すっごく紫呉さん嫌われてる!」
くん?僕の話聴いてた?」



「うん聴いてた!嫌い嫌いは大っ嫌いだろ?」



にっこりと紫呉に悪気もなくは言った。
あぁーあ、の所為で紫呉拗ねちゃったじゃん。
紫呉は柱に寄りかかって「くんが冷たい・・・」と泣き言を漏らしている。



「・・・。早くこいつら連れて帰れ。」
「えぇー俺ぇ?これから透とデートしようと思ったのにぃ」
「大丈夫だよ、!僕が後でデートしてあげるよ!光栄だろう!?」
「やったね!綾女さんとデートだ!」
「僕はー?」
「ぐれさんも来るかい!?」
「行く行くー」
「じゃ、紫呉さんもだね!・・・どこ行こうか!?」

「・・・はいはい。もう帰っていいよ、お前ら」
「マジで!?ありがとー!んじゃ、バイバイ、繭ちゃん!」
「はい、バイバイ」
「繭くん、また来るよ!」
「待っててね、繭」




笑いながらまた来ると言い去っていった紫呉と綾女にはとりなしで来るな・・・と繭が思った事は言わなくてもわかる事だった。
そんなこんなで、心底疲れた顔をしている繭を残してドタバタ3人組は学校を後にした。














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最初に考えてたタイトルと全く違う方向になってしまた・・・。

綾女と紫呉が学校に来ちゃいました。
が羨ましい・・・。
でも繭ちゃんの心労もわかる気がします。