あの日から私は俺になった




俺になってからは散々な事ばかりだったけどなんとか毎日を過ごしている




毎日毎日、同じ事の繰り返し・・・




はっきり言って退屈だ









そして、何も変わらない夜がまた訪れる








何も変わらないんだ、俺には変えられないんだ




でも変えなきゃいけない














聴き慣れない音が電話から響いた




ナンバーを見ると登録されていない見知らぬナンバーだった




私に電話してくる物好きはそうそういないから見慣れないのは当たり前なのだが・・・




電話に出なくちゃいけない理由もないので放っておくと女性の声に変わった




ピーという電子音が鳴って聴こえた声は久しぶりに聴く声だった








『もしもし?越前ですけど・・・。ちゃん?本当に居ないの?
 あ、用件を伝えるわね。関係ないかもしれないけど、言っておいた方が良いと思ったのよ。
 リョーマがね・・・リョーマは知ってるわよね?ちゃんうちに遊びに来たことあるし。
 そう、リョーマがね、明日から青学に通う事になったの。それだけなんだけど・・・、一応ね?
 学校の事、大変だと思うけど・・・無理、しないでちょうだいね?それじゃ、また電話するわ』








声が出なかった




ありがとう、琴音さん・・・




これで会った時、取り乱さなくてすむよ・・・













越前 リョーマが青学に、か












・・・・・・・・・・・・・・・・明日から厄介な事になりそうだ