これが私の日常
01.日常
朝のカーテンから入り込む光が目障りだった。
今の時間は5時ちょっと過ぎ。
普通に学校に登校するのならば早過ぎる時間だ。
けど私は起きなくてはいけない。
朝練があるから・・・。
鍵当番の大石が居るからといってマネージャーの私が早く行かなくてもいいなんてそんなのは理由にならない。
というかそもそもあいつらが来る前に仕事を始めなければいけない。
でも今日は遠征で居ないはず。
レギュラーが居ないっていうのは気がラクだ。
普通の部員たちは普通に接してくれるし。
私を敵視してるのはレギュラーだけ。
「・・・・・・・・はぁ」
溜息をついてから、ジャージに着替える。
そして鞄に男子用の制服を入れ、顔を洗い部屋を出た。
朝は嫌い。
光が私を照らすから・・・
朝は好き。
冷たい空気が私を守ってくれるから・・・
さて、今日は退屈しなくてすむのか。
それとも昨日と全く同じなのか。
敵の陣地へと私は足を運んだ。
あぁ、なんという無残さ。そして、幼稚な考え。
部室の鍵を開け、最初に飛び込んできたものは荒らされている部室だった。
正直、ここまでお馬鹿さんたちだとは思っていなかった。
自分たちの物を傷つけて如何しようというのだろうか。
結局、困るのは自分たちなのにね・・・
「うん。如何したものかな。」
まずはこの状況をなんとかしなければ・・・
私はそう思い、重い身体をゆっくりと動かし始めた。
運の良い事に部員達が部室に来るまであと1時間近くある。
これぐらいだったら、30分で終わる・・・と思う。
幼稚すぎる彼らの行動に苦笑がもれた。
落ちている物を拾ってほこりを払う。
はっきり言ってここまでやってやる義理はない。
でもなんか気持ち悪いんだよね・・・荒れている部屋って。
潔癖症ではないんだけどね。
ロッカーが壊れてないのが幸い。
早く終わらせて放課後の準備をしよう。
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嫌われなはずの嫌われ。