あ〜・・・、やっと我が家に帰ってこれたよ
長かった。門でのやり取り。
さすがにあの長さはふざけんなって思ったね〜
でもま、神田の微笑み見れたからいいや
02.甘えん方な君。
「あ カンダ・・・・・・って名前でしたよね・・・?」
くるっと向きを変えてスタスタ歩き出す神田に白髪の少年が声をかけた。
そして、神田に睨まれる。
神田もな〜、もっと愛想良くすればいいのに・・・
「よろしく」
神田の睨みにも負けず、堂々と白髪の少年が手を差し出した。
握手か・・・、いいね。古き友情の芽生えみたいな感じで。
この頃してないな〜・・・
「呪われてる奴と握手なんかするかよ」
白髪の少年を見つめ、神田が冷たく言い放った。
「行くぞ、。」
無表情のまま神田が私に言った。
その瞳を見つめながら、格好良いな〜。なんてのん気なことを考えていた。
そして、パラダイスへゴー!
「おい !!」
「・・・・・・へ?何?」
間抜けな声を出して神田を見ると眼をつりあげて怒っている。
あれ〜?私なんかしたかな〜?
「何だと・・・?さっきから呼んでるじゃねーか!間抜けな声あげんのもいい加減にしろ!」
「ごめーん。そんなに怒らないでよ〜。格好良いお顔が台無しよ?」
にっこりと挑発的な声で言うと神田の眼がさっきよりもつりあがった。
このままいくとキレるな・・・
直感的にそう思い、何も言わないことにした。
「・・・来い。」
神田が低い声で言い、私の腕を掴んだ。
掴むと同時にツカツカと私を連れて歩き出す。
・・・・・・・・・。
今日、貴方すっごく積極的ですね。
いや、神田が積極的なのは嬉しいんですけど・・・
嬉しいんですけどね?あの、痛いんですよ。貴方に掴まれてるところ。
それに引っ張られてるので凄く転びそうなんですよ?
放してくれないかな〜?
「・・・たい、痛いつってんだよ!放して!」
神田に向けて大声で言う。
距離近いから結構、ダメージがあると思います!
だって、本当に痛かったんだもん・・・
「・・・なんで俺に何も言わずに行ったんだよ」
神田がポツリと呟く。
「何の事?」
「任務の事だよ!」
「あぁ。その事・・・。あの時、夜中だったから神田寝てると思って」
「・・・」
私の答えを聴いても神田は何も言わない。
ったくもー、すぐ拗ねるんだから・・・
てか、私のほうが年下なんだよ?わかってますか?
「・・・機嫌直してよ 神田。ねっ?」
お願いのポーズをとると神田はもういいと呟いて私の肩を抱き寄せた。
「今度からは何時でもちゃんと神田に言ってから行くから・・・」
「当たり前だ」
そっけない返事なのに安心している表情の神田を見て、私はフフッと笑みをこぼした。
私が笑っている事に気が付いた神田がまた不機嫌な顔になって言う。
「・・・何 笑ってんだよ」
「何でもない」
ちょっと不機嫌な神田を見てまた笑みをうかべた。
神田って変なとこ子供っぽいんだよね。
可愛いけど・・・
そんな事を考えながら、神田の腕に自分の腕を絡ませて久しぶりの部屋へと向かった。
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神田は甘えん坊だと思います。
隠れ甘えん坊?
自分で気づかないうちに甘えてたりとか・・・