準備は大切です。
何かを行うときは相手に言ってから行いましょう。
07.事前準備 (アレン視点)
「アレンくーん」
声をかけられたので振り向けば、コムイさんとリーバーさんが居た。
2人して僕のところに来るなんて珍しいな・・・。
それに、さっき会ったばっかりなのに・・・。
「どうしたんですか?」
まだイライラしているのか、思ったよりも低い声が出てしまった。
「そんなに怖い顔すんなって」
リーバーさんが僕をなだめるように言った。
この人ってホントにお兄さんみたいな人だよな・・・
「それで時間がないから本題に入るんだけど・・・」
「なんですか?」
「アレンくんにテストを受けてもらいます!」
「はぁ!?」
コムイさんの言ってる事が理解できない・・・。
テスト!?入団のときのヘブラスカのがテストじゃなかったんですか!?
僕の頭は混乱中。
「そんなに心配しなくてもいい。テストってもあー・・・」
リーバーさんが僕の頭をポンポンと優しく叩きながら言った。
なんで途中で言葉を濁したんだろうと思い、リーバーさんの視線の先を見てみると恐ろしいほど黒い笑顔のコムイさんが居た。
「大丈夫だよ!死んだりはしないから!・・・多分」
うわぁーーー!この人、小声で多分って言ったよ。
もしかしたら、死ぬかもしれないって事ですか!?
「で、テストの日時だけど、明日の午後1時からね!そうしないと、アレンくんボコボコにされちゃうから。」
「ボコボコにって何やらせるつもりなんですか!?」
「うーん。秘密」
さっきから僕、“!?”しか使ってないんですけど!
しかもなんですか!?コムイさんの笑顔が凄く怖いです!
「それじゃ、しっかり鍛錬しておくんだよ〜」
そう言ってコムイさんは僕に謎を残したまま、冷や汗をかいているリーバーさんと去っていった。
・・・ものすっごく明日、行きたくないんですけど。
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謎の2人。
アレンにとって明日が運命の日。