皆様、お待たせすぎてすいませんでした。
やっと、始まりますよ〜。
11.戦闘開始
「さて、始めましょう?」
・・・長かった。長かったわ。
やっと始められるのね・・・
「じゃ、コムイさんたちは半径5メートル以内に入らないでくださいね〜」
すでに離れ始めているコムイさんたちに大声で言う。
さすが皆。わかってますね。
コムイさんは返事の変わりににっこりと微笑んで手に持っているコップを上げた。
リナリーとリーバー班長は心配そうに微笑んでいる。
神田は・・・なんか言ってる。
大声で言ってないからここまで音は伝わらない。
「無理はするなよ」
口と眼がそう言っていた。
それだけでわかるっていうのはやっぱ愛の力なのかしら
神田に向かって微笑んでアレンくんのほうに身体を向ける。
「お待たせしました!では、行きます!」
手に持っている扇形のイノセンスをひらく。
閉じるのに使っていた紅い紐が宙を舞った。
「・・・響け、鈴音」
シャ――――ン・・・
私が名前を呼ぶとそれに答えるように鈴の音が響いた。
鈴音を中心として半径4メートルの円柱が出来る。
フィルターがかかったように周りの世界と遮断された。
聴こえるのは自分の鼓動だけ。
アレンくんは何も言わない。
「よし、と。・・・アレンくん、ここまできちゃったんだからイノセンス発動しなよ」
「・・・っでも」
「問答無用!アレンくんにその気がないなら出させてあげる」
そう言ってアレンくんに向かった。
+ + +
「コムイ室長!!」
「ん?どうしたんだい?そんなに慌てて」
「さんがっ!さんが戦ってるんです!!」
「あ、そうか。ドラットくんは入ってきたばっかりだったね」
コーヒーを飲みながらコムイさんが言った。
「・・・はい。2ヶ月前に入ったばっかりです。・・・っていいんですか!?」
ドラットくんはノリツッコミが上手だね〜と言いながらコムイさんがまたコーヒーに口をつける。
そんなコムイさんを見かねてリナリーが解説をいれる。
「ドラットくん、平気よ。のアレ、恒例なの」
「・・・え?」
リナリーの言葉にドラットくんは戸惑いを隠せないようだった。
リナリーに続いてリーバー班長が言う。
「は、ああやってエクソシストを試すんだよ。」
「ちなみに神田くんも試されてるよ」
「えっ、そうなんですか?」
ドラットくんが驚いたように神田に聴き返した。
神田は不機嫌そうな声で「あぁ」と短く答えた。
どこに行っても話題の中心は私みたいですね。
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まだ終わらないテスト編。
神田と初めてあったときの事、書けたらいいな。