おはようございます!只今、朝の5時半でございます!!
ちゃんは早起きなんです!!
・・・うっわ。ちゃんづけしちゃったよ。キモ。
そ・し・て、今日はビックイベントの日なのですよ!!
06.学校行こう、そーしよう
「いってきます!」
は元気に家を出た。
あ、出たといっても家出じゃないですよ?
・・・というか、わかってます?サン。今、朝の5時半ですよ?
大声出したら近所迷惑じゃない!!
「うっは〜!誰も居ねぇーーーーー!!」
うん。当たり前だよね、朝だもん。
「う〜ん!朝は気持ち良いね!俺、この空気大好き!!」
一人で叫んでいる。周りの人から見れば、変人だろう。
「さって!学校行くか〜!!」
そう一人叫んでは学校へと歩き出した。
数分後・・・
学校はさっき居た場所からそんなに遠くなかったらしく、はもう学校前に来ていた。
・・・あのー、なんで学校の校門 蹴ってるんですかー?
「ちくしょーー!何で開いてねーんだよ!!」
ガチャガチャと音を鳴らしながら校門を揺らした。
学校に入れないのが不満らしい・・・
何で開いてないって、開いてる方が可笑しいと思いますけど。
学校が開くのが普通 7時頃。・・・だと思う。
そして、只今の時間 6時15分。
開いているわけねぇよ。
「どうっすかな〜」
は少し考え込むと何か思いついたらしくパッと顔を上げた。
何を考えついたのか、は校門から離れていった。
そして校門に向かって走ってきたかと思えば、校門を跳び越えた。
・・・・・・え?
「いやぁ〜、俺ってば超天才!開かないなら跳び越えれば良いじゃん」
綺麗に着地してからが言った。
あはははは、と笑って何事も無かったかのように学校の中へと入っていった。
「あ・・・俺、制服に着替えなきゃじゃん」
まだ着替えてなかったんですか・・・?
は小走りで女子トイレに向かった。
誰も居ないんだから教室とかで着替えても同じだと思うけど・・・
トイレで着替えをすますと職員室へと歩き出した。
「・・・お前、何してんだ?」
朝一番に職員室に来たのはの担任となる繭だ。
繭は何故か自分のデスクに座っているに問いかけた。
「あっ、繭ちゃんじゃーん!元気してた?」
ニカッと笑うを見て繭ははぁと溜息をついた。
「(これからこいつの面倒を見る事になったなんて・・・)」
「繭ちゃん!溜息ついたら幸せ逃げちゃうよ〜?もっと笑って笑って!」
「ホント、のん気だな・・・」
「そう?のん気かな俺。あははっ」
相変わらず笑みを浮かべている。
そういうのをのん気って言うんですよ!
そんなを見て繭はこれからの生活が崩れていく事を確信した。
それと同時に楽しくなるような予感がするのは気のせいではなく、事実。
「・・・あのさぁ、一つだけ訊いていいか?」
「ん?何?」
「お前、何で男子の制服着てるんだ・・・?」
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、繭ちゃんと感動の再会編。
知り合いだったお二人。