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イェイ!
どんな服着ようと俺は俺!
うん!スカートとか穿きたくないしね!
07.自己紹介、パート2
「お前、何で男子の制服着てるんだ?」
繭が呆れながら梓に訊いた。
「あは!やっぱ気づいちゃった?」
あは!じゃないだろ。あは!じゃ。
ケラケラと笑いながら言う梓を見て繭はまた溜息をもらした。
梓はそんな繭が眼に入ってないかのように話を続ける。
「いやさぁ~紫呉さんに言ったらノリノリでOKしてくれたんだよね~。話のわかる人でヨカッタ!」
「(いつかあいつを潰す・・・!)・・・そうか。」
繭はこれ以上梓に何を言っても無駄だと気づいたらしい。
梓はというと・・・あー、またなんか企んでる顔だ。
少し覗いてみちゃえ!
「(俺がこの格好でゆっきーと夾のクラスに行ったら2人ともどんな顔するだろうな~。
きっとゆっきーは呆れた顔で苦笑してるんだろーな~。
そんで夾はポカーンと俺の事見るんだろうーな~。
あーーー!!楽しみっ!
ふふふフフフ不不不・・・)」
・・・やっぱりよからぬ事を考えてたようデスネ。
うん!見なかった事にしよう!あはは~、何も見てないよ~?
「あっ!ねぇ繭ちゃん!」
「何だ・・・?」
「もう行った方がいいんじゃね?」
「そう、だな。行くか。迷子にならないようにちゃんとついて来るんだぞ?」
「はーーーい!」
「(返事は良いんだけどな・・・。本当に大丈夫なのか?)」
梓の返事を聴いた後、繭は職員室の扉を開けた。
扉を開けると外から冷たい風が入り込んできて少し寒い。
微妙な寒さに耐えながら2人は教室へと向かった。
+ + +
ガラッ・・・
繭が教室の扉を開くと中に居た生徒達は一瞬だけ静かになった。
一瞬だけど。
「おらー!席つけーー」
そう繭が言うと教室のあちこちから「えぇー」とか「繭ちゃん来るの早いよ~」とか色々な言葉が飛んでくる。
「煩い!成績落とすぞ!」
・・・先生、職権乱用ですよそれ。
生徒達に脅しをかけると「酷っ!」とか言いながら渋々 自分の席に戻っていった。
素直な生徒達だね。
「・・・今日は知らせがある。転入生が来た。」
出席をとった後、繭が嫌そうな顔をしながら言った。
それを聴いた途端、あれほど煩かったクラスが一瞬にして静まりかえった。
生徒達は新しい玩具を見つけたような瞳で次の言葉を待っている。
「・・・はぁ。北神 玲斗くんだ。北神、入って来い」
小さく溜息をついて繭は梓を呼んだ。
梓は待ってました!と言わんばかりに勢い良く扉を開ける。
バァーーーーン!!!
そんな音をたてて梓は生徒達の前に姿を現した。
あの、とっても扉壊れそうなんですけど。
「初めまして!北神 玲斗でっす!好きなものは可愛いもの!嫌いのものはうざったいものです!」
ニカッと笑ってそう言うとクラスの女子&男子の半分以上が顔を赤くした。
しかし、その中にわけがわからないという顔をしている人も居る事は言うまでもない・・・。
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一回やってみたかった、男装ネタ(笑
自分でもやってみたいんですけどねぇ。