フフフ・・・。
めちゃめちゃ2人とも俺の望んだ顔してるよ〜!!
きょとんって顔してる!きょとんって!!
アハハハハハハハッ!!
08.モテモテ?
「皆、出来る限りと仲良くするんだぞ〜。」
「嫌だな〜繭ちゃん。出来る限りって何さ!」
「そのまんまの意味だけど・・・?」
「心配すんなって!ちゃんと控えめにするからさ〜!」
「・・・はぁ」
ニコニコしながら言うを見て繭は今日 何回目かわからない溜息をついた。
はそんな事も気にせずに空いている席・・・夾の隣に座る。
「やっほ!昨日ぶり〜」
「・・・・・・」
夾は必死でと目を合わせないようにしていた。
「・・・という事で、今日は転入生も来た事だしHRの時間は交流に使って良いぞ〜」
繭がやる気のない声で生徒達に言った。
顔は“私をまきこまないなら何をしても良いぞ”という顔だ。
どんな顔だよ!とか、ありきたりなツッコミはしちゃいけません!!
ようはやる気のない顔って事です!
「ねぇねぇ、くんはどこから来たの!?」
の周りにはいつの間にか人だかりが出来ていて、その中の女子が訊く。
おぉ!これが転入生パワーってやつですね!!
それより、どこから来たの?って定番すぎじゃね?
転校初日に訊かれる質問NO.1だよ。
「えぇっとどこからだっけな?忘れちった!」
がえへと笑いながら言うと隣に居る夾が溜息をついた。
忘れたって、貴女。
「ごめんな、思い出したら言うからさ」
ニカッと笑うとその子の顔が紅くなった。
あ、その周りに居る女子も。
の笑顔は女子にとって攻撃だね!!
そのうち、プリユキみたいにファンクラブできるかもね!
「(いや〜俺ってば罪な男だぜぃ!)」
・・・確信犯か!!
てか、男じゃないだろ。
「・・・さんっ!!」
聞き覚えのある声がした。
声のした方には透、咲、ありさが立っている。
「きゃーーー!と・お・るぅーーー!!」
は透の姿を確認すると突進した。
そして透に抱きつく。
「「「「っ!?」」」」
突然の出来事に生徒達は呆然としていた。
「透〜!逢いたかったよ〜!つか、制服姿 可愛いーーーー!!」
「えっ!?可愛いだなんてそんな事・・・!」
「紅くなっちゃって可愛いーーー!」
「「・・・。」」
目の前で繰り広げられる会話に透の隣に居た友人2人は呆然と見ていた。
もちろんクラスメイトも。
「・・・ん?透、透の隣に居るその美人さん2人誰?」
やっと周りが見えてきたのかが言った。
透は紅くなりながらもにこやかに友人の紹介を始めた。
・・・の腕の中で。
「こちらの黒髪の方がはなちゃん、その隣の方がうおちゃんです!」
「・・・どうも、花島 咲です。」
「魚谷 ありさ」
「「よろしく」」
咲とありさが一緒に言った言葉にはどこかとげがあった。
きっとの行動が許せないんだろう。
透はお姫様だもんねっ!!
・・・は、魔王?
「よろしく!!」
空気を読めないほど図太いのかはたまた馬鹿なだけなのか。
はお決まりのニカッと笑いで笑う。
すると、ふたりは少しときめいた。
の笑みは年齢層が広い。
「「・・・ねぇそろそろ本田さん(透)を放せ」」
さて、王子様'sの登場だ。
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いろんな人たちとうじょー。