春との感動の再会!・・・はなかったけど、やっぱ春って楽しい奴!!
一緒に居てて楽しーもん!










10.知り合いだったふたり










「春はさんと知り合いなの?」



いつもの顔に戻った由希が撥春に訊いた。






「え?うん。街で逢った・・・」

「そうそう。雨の日にね〜。あれはびっくりしたよ」





にこやかに笑って由希の質問に答えると撥春。
雨の日って・・・。
そうだよね、この子たちの出会いが普通なわけないよね。






「・・・春、また迷ったんだろ」

「あ、うん」




由希が溜息をつきながら撥春に言った。
撥春はこくりと素直に頷く。




草摩 撥春。15歳・・・なはず。
特技 迷う事。




「そうだ!春!手合わせしてよ!!」



急に何を言い出すかと思えば。
この子の頭には戦う事しかインプットされてないのでしょうか?



キラキラ 眼を輝かせて迫ってくるを見て撥春は溜息をついた。
なんか、この話 溜息つく人多くない!?
皆、の暴走についていけないんだよ!





、一応 女の子なんだからそんな事 言うなよ・・・」





撥春がの眼を見ながら言った。
普通の女の子だったら一撃だね!
ん?そういえば、撥春サン大変な事言いませんでした?
何だっけ〜。“一応 女の子なんだから〜”・・・。



あらま、爆弾発言




この爆弾発言を聴いたクラスの人たちは動きがストップしてしまいました。





「「「「えぇーーーーーー!!??」」」」





またもや、クラスの心が一つになった瞬間でした。
いやぁ〜、それにしても声ぴったりだね。
このクラスは仲が良いね〜。




「ちぇー。いいじゃんか〜それくらい。春はそういうとこ硬いんだよなー!!」



拗ねたようにが言った。



・・・もしかして、バレたの気づいてない?
気づけ!!!




撥春は少し考えると夾を指差した。
そしてポツリと言う。





「相手、してくれるって・・・」



「・・・っは!?」

「マジで!?ありがと〜夾!!」
「いや俺、良いとか言ってねぇし!!」
「よろしく、夾!!」
「よろしくじゃねーし!!」



慌てまくる夾。

夾の言う事も聴かずに突っ走る



どっちが強い?
答え:





そんな2人を見守っている人が3人。
由希、撥春、透だ。







・・・今日からこの教室に平穏が訪れることはないね。


















  





はただ戦いたいだけ?