苦手なものは苦手です。
嫌いなものは嫌いです。
見たくもありません!!










11.望まぬ再会










「あ、。」
「ん?何、春。ちなみに俺、今【 】だから。」



きょとんとした顔で撥春を見る

運悪く、その顔を見てしまった女子は気絶した。
親指をグッとたてながら。

無防備なその顔が凶器です!!




「・・・(誰か倒れてる)そろそろ、アイツが来るよ」
「え゛っ!?マジで!?」
「うん。多分だけど」
「サンキュ、春!じゃ、俺 行くわ!!」



が扉を開けようとした時にはすでに遅し。
ある人物が教室に入ってきていた。





「あー、だ!久しぶりだねっ!」





はその人物の顔を見た途端、乾いた笑い声をあげた。
奇妙な行動はよくするけど、今日はどこか違うぞ!?



「久しぶり、!」

「何も聴こえない、アイツなんて居ない・・・」



が呪文のように繰り返し同じ言葉を言う。

どうしたの!?!貴女らしくないわ!!



〜?」


「何も聴こえないんだ!アイツなんて居ないんだ!!頑張れ、俺!!つーか、今は俺、じゃない!」





・・・自己暗示かけすぎだと思う。
つか、暗示って言うか・・・叫んでるし。





「あの・・・・・・さん?」



透が心配そうにに近づく。

可哀相だよ、透が。
今日、冷汗かきっぱなしじゃん。





「・・・本田さん。今は何も言わないであげて
「撥春さん!?でも・・!」



に近づこうとする透を撥春が止めた。


そうよ、透。
今のに近づいたら危ないよ!!



〜?」



由希並みの黒い笑みで紅葉が微笑んだ。
あ、今初めて紅葉の名前でたね。






「・・・じゃ。」



うっわーーー!!あのが冷汗かいてるよ!!
凄い!!これは珍しいね!!





「帰るな」





扉のほうに向かおうとするを繭が制服を掴んで止めた。
漫画でよくあるガシッという音がよく似合った。
掴まれてもはまだ教室の外に出ようと足を動かし続けた。




「繭ちゃん、止めないで!!俺は旅に出なくちゃいけねぇんだ!!





・・・どこかで聴いた事のある言葉ですね〜。
確か〇ょうくんが言ってたよね?
パクリだよ〜!!






「俺を旅立たせてくれーーー!!」






の虚しい叫びが教室に響いた。













  





もみっち登場。
春と知り合いって事は当然、紅葉とも知り合いです。
まともに今回 会話してないよ・・・(汗