サボっていて一番見つかりにくいのは?
答え:屋上。(タンクの上)?











14.おやすみ3秒










青い空、白い雲・・・そして冷たい風。



「あぁ・・・サボる場所 間違えたかも」



は呟いた。

只今、屋上にて初日にも関わらずサボり中。

いいのですか!?




「寒い・・・。」




って寒がりなんだ。

はゴロンとここならば先生に見つからないであろうというところに寝転がった。
曖昧な表現だな・・・。先生に見つからないであろうというところって・・・。






「あっちゃー。先客が居ましたか〜」



声が頭の方から聞こえた。
はガバッと起きて声の主を探す。
そして後ろに居たのは・・・



「あんた誰?」





「いやこっちこそ“あんた誰?”だから」



居たのは翔だった。



「見ない顔だよな。転入生?」



翔がの顔を覗きながら言う。
は・・・ありゃ、うとうとしてるわ。
つまり、寝そうって事。
寝たら翔に失礼でしょ!!



「あー・・うん。 。今日来たばっかり」

「ふーん。俺、真鍋 翔。ってか、今日転入したばっかりなのにこんなとこでサボってていいのかよ!」

「いいんじゃん・・・?」



翔の言う通りだね。
転入初日でサボる人は居ないでしょ。





「翔・・・だったけ?俺、寝るから、2時間したら起こして・・・」



おやすみーと言いながらは眠りにおちた。

おやすみ3秒!!早いな!!




「ったく、意味わかんねぇし。いきなり寝ちゃったよ」



ホント、意味わかんないよね!この子の行動!!


翔の隣からはスースーと寝息が聴こえだした。


本気で寝ちゃってるよ!!
はホントに世話の焼ける子だわ!!
普通、高校生にもなって知らない人の前で寝ないだろ!





の寝顔を見て、翔は苦笑した。
そよそよとと翔の髪の毛を風が揺らす。




「おかえり、・・・」




翔の呟きは風に乗って誰かに届いただろうか。














  





翔登場。
そして意味深発言。