俺の名前は『 』。でも、本当の名前は・・・
03.伝言
今日、レギュラーがテニス部に帰ってくる。
こんな日ほど、最悪なものはない。
朝、いつも通り学校に来て、朝練の準備をする。
横目でテニスコートを見ると一年生も結構来ていた。
昨日の子たちも居る。もちろんリョーマも。
あーぁ。リョーマ、嘘ついちゃったよ。
先輩に平気で嘘をついてるリョーマを見てある意味凄いと思った。
つかれたほうはいい迷惑だけど。
・・・ふぅ。今日もまた同じ。
洗濯してドリンクつくって、部室の掃除。
同じ事の繰り返し。ツマラナイ。
さて、単純な仕事も終わったし竜崎先生に今日は休むという事を伝えなければ。
学ランに着替え、職員室に向かった。
職員室に着くと丁度いいところに扉の前に竜崎先生が・・・。
少々、厄介な事になりそうだが。
・・・今日運勢最悪だったのかな?
「竜崎先生」
「おや。どうしたんだい?お前がこんな所に来るなんて珍しいねぇ」
「そうですか?で、本題なのですが、今日は用事があるので部活を休んでもよろしいですか?」
「そうか・・・今日は一年生も居る事だし、に相手をしてもらおうと思っていたんだが・・・」
「すみません。」
「いや、いいんだよ。2人によろしく伝えといておくれ」
「はい」
お辞儀をして竜崎先生から離れようとする。
2人と言ったことから、きっと竜崎先生はわかってくれているのだろう。
何も言わずにその場から立ち去る。
しかし、それをさせてくれないのが神サマだ。
「本当に用事があるのかい?」
後ろからかけられた言葉。その言葉には嫌味が込められていた。
この男、まだあの話を信じているのか。
本当に付き合いきれない。
「不二・・・。俺は用事がある。だから、休むんだ」
「その用事って?」
「それを何故お前に言わなくちゃいけない?俺にそんな義務はない」
「相変わらずなんだね。僕らが居ないときにまた何かしたのかい?」
「その台詞、そのままお前に返すよ。じゃぁな、俺はお前にずっとかまってやれるほど暇じゃないんだ」
「っ!」
不二が何か反論をしようとするが聴く前に立ち去った。
こういう時は逃げるが勝ちだ。
あと1分でチャイムが鳴る
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やっぱり不二は敵側。